2019.07.12 |332view

ネットショップを開設する?知っておきたいネットショップと実店舗の違い

今や星の数ほどあるのでは言われるネットショップですが、小売りのお店を開きたい人が、「実際にお店を構えるのは大変だけどネットショップなら何とかなるかも?」と考えて参入することも多いようです。確かにネットショップは実店舗より簡単に開くことができますが、ネットショップならではの難しさもあります。この記事ではネットショップの開設を考えている人に、ネットショップとリアル店舗の違いについて説明します。

顔を見ながら直接接客できるのが大きな特徴のリアル店舗

リアル店舗の特徴は実際に店舗があるので来客と直接顔を合わせて接客を行なうことです。また、商品も実際にあるので、顧客が手にとったり、見たりできます。アパレル系なら試着もできます。通常の店舗には営業時間があり、その時間内に来店した人しか顧客にできません。したがって、店舗のある地域の人が顧客の中心になります。集客方法もチラシやダイレクトメールなどで近隣の人が対象です。ただ通りすがりの人が興味をおぼえて来店することもありえます。そして実際に店舗を出すため、初期費用とランニングコストがかかります。店をたたむときにも費用がかなりかかります。

時間や場所の制約がなく商圏を広く取れるネットショップ

ネットショップの特徴は、インターネット上のWebサイトが店舗になるので、時間や場所の制約がありません。また店舗の開設費用やランニングコストもリアル店舗よりかなり安くなります。閉鎖もほとんどコストがかかりません。接客はメールや問い合わせフォーム、SNSなどの間接的な手段になります。顧客はネットにアクセスしている全国のインターネットユーザーが対象になります。集客方法はネット広告やSEO(Search Engine Optimization=検索エンジンの最適化)対策によるキーワード検索時の出現順位を上げるといった方法になります。商品は画像(動画)、文章などで実物のイメージを表現します。

リアル店舗の「ここでしか買えない」は「店に来る人限定」の裏返し

リアル店舗のメリットは実際の商品を手にとって見られるので、ネットショップにありがちな「思っていたのと違う」という認識齟齬が起こりにくいことです。そしてリアル店舗ならではの「この店にしかない商品」を購入できるという満足感を顧客に与えられることです。デメリットは前述したように、店舗を出すために場所を借りたり内装を施したりといった初期費用と、接客するために店員を雇ったり店舗を清潔に保ったりするランニングコストが高くなることです。また、よほどの有名店でもなければ、地域主体の顧客層になるので、新規顧客の獲得が難しくなります。

ネットショップの「いつでもどこでも買える」は「どこにでもある」の裏返し

ネットショップのメリットはお客様対応など人手が必要なサービスを除いて、24時間全国どこでも対応できることです。また、Webサイトに店舗を開設するためのツールやレンタルサーバーなど必要なサービスは色々と提供されているので、それほど費用をかけずに開設、運用を行なうことができます。人手が必要なのは問い合わせなどへの対応なので、規模にもよりますが一人でも維持可能です。デメリットは直接商品を展示できないので、前述したように商品が「思っていたのと違う」という認識齟齬が起きやすいことです。 また、ライバルがリアル店舗とは比較にならないほど多いので、特徴のある商品を持っていないと、価格競争に巻き込まれる可能性が高いです。接客が間接的なため、直接話をしながら顧客とやりとりするリアル店舗と違って、コミュニケーションが一方的になる可能性もあります。

「ネットとリアルの融合」注目されている手法を取り入れる

大手ネット通販の集客力が凄まじいため、小売りを主体としたリアル店舗はかなり苦しい立場にあります。それに将来の人口減少が予想される日本では地域主体のリアル店舗は先行きが厳しいことが予想されます。その中で、リアル店舗とネットショップの融合が注目されています。成功例としては衣料販売における「ネットとリアルの融合」で、リアル店舗をガイドショップという一種のショールームとして扱い、実際の販売はネット通販で行なう形態です。 リアル店舗で実際の商品を手にとって確認し、疑問点があれば店員に質問することができるので、ネットショップにおける認識齟齬や一方通行のコミュニケーションを排除できます。買い物はその場でスマートフォンなどからネット通販で行なうことで、レジ待ちや在庫切れなどの心配もなく、家に配送されるのを待つだけで済み、リアル店舗の欠点を排除しています。もう一つの成功例として、雑貨店におけるオムニチャネル化があります。オムニチャネルとは全ての販売チャネルを一つにつなげる手法で、主にスマートフォンのアプリなどで、ネット通販だけでなくリアル店舗への来訪も促すような仕組みを作り上げています。 例えばすぐ欲しい商品があるときに、ネット通販だけでは配送の待ち時間がかかります。そこでリアル店舗をアプリで検索して、近所に商品がある店舗があるか検索できるようにしています。販売チャネルをアプリでつなげたため、リアル店舗がネット通販の弱点をカバーすることができるのです。ポイントなどもリアル店舗とネットショップで統合しています。これらの成功例から言えるのは、リアルでもネットでも顧客に対して「心地よい体験」を提供することです。どちらにもあるストレスを排除して、買い物が楽しくなるような仕組みを構築することが求められています。

資金に余裕のない個人とネットショップは相性のよい組み合わせ

ネットショップは初めて店舗を出す人に向いています。初期費用やランニングコストが安く、開設の手間がかからないからです。ネットショップで自分のショップの売れ筋傾向をつかみ、ある程度の売上が維持できるようになった時点でリアル店舗にも手を広げることで、スタート時の失敗によるロスを最低限にして、リアル店舗につなげるまでの資金を低く抑えることができます。また、すでにリアル店舗を持っている人にもネットショップはおすすめです。前述した「ネットとリアルの融合」による相乗効果を期待することができるからです。

これからショップを始めるならネットショップは必ず必要

ここまで述べてきたように、リアル店舗とネットショップはメリットとデメリットが入れ違っている面があり、相互補完をしやすい関係にあります。したがって、リアル店舗を持ちたい人もネットショップの存在は不可欠と言えます。

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