2019.07.10 |174view

安いのは正義?誰でも登録できるネットのアパレル卸を利用するときの注意点

EC事業を展開している人にとって、商品をいかに安く仕入れるかということは重要な問題です。この問題について考えるときに魅力的に思える選択肢のひとつとして、ネットのアパレル卸が挙げられます。しかし誰でも仕入れることのできるネットの卸を利用する際には注意が必要です。この記事では安く仕入れることのできるアパレルのリスクを説明していきます。

リスク1:「誰でも登録できる=扱っている店が多い」を理解する

まず初めに注意しなければならないのは、あるアパレル卸を誰でも登録して利用することができるということは、それだけそのアパレル卸の商品を多くの店舗が扱っている可能性が高いことを意味するという点です。特にまだ卸売業者との繋がりが少ない新規のEC事業者などはネットのアパレル卸を頼りにすることが多いでしょう。多くの店舗で同じ商品を買えるという状況において、消費者が目を付けるのはその販売価格です。どうせ同じものを買うならばより、少しでも安く売っている店舗から買いたいというのは自然な心理です。こうなると各店舗は自分のお店から商品を買ってもらうために他のお店よりも価格を下げようとし、この動きが複数の店舗間で連鎖していきます。こうして値下げ競争が始まるのです。値下げ競争を制するのは、資本力のある会社の店舗です。それほど規模の大きくない、新参のEC事業者がこの競争を勝ち抜くことは難しいということは知っておきましょう。 特に注意が必要なのはアパレル卸においてトレンド商品とされているものです。トレンド商品はそれだけ消費者からの需要があるもので、どの店舗も売り上げに繋げたいと思っている商品です。他の商品よりも他店舗と被ってしまいやすいということに注意が必要です。

リスク2:実はそんなにお得じゃない!?市場価格は自分で調べよう

誰でも利用できるアパレル卸の商品は実はそれほど安くないということがあり得ます。やはりそれまでの繋がりや信頼関係がない中での取引となりますから、実際の卸価格というよりも、同一の商品をまとめて多く購入することに対する割引がされているという程度の価格であることが少なくないのです。また場合によっては、一般的な定価を卸価格と称して販売していることさえあります。そうしたアパレル卸から仕入れた商品に対して標準的な利益率で値段を設定すると、他店舗の同一商品や類似商品よりも高い値段になってしまいます。こうなるとやはり売り上げの増加は難しいでしょう。かと言って他店舗と同じくらいの値段に設定してしまうと、利益が減少してしまいます。こうした自体を避けるためにも、アパレル卸が提示する卸価格や定価を鵜呑みにするのではなく、市場価格を自分で調べるようにしましょう。そのうえでそのアパレル卸から仕入れるのか、仕入れるとしたらどれくらいの利益率を設定するのかということを判断することが大事です。

リスク3:ネットショップを運営している卸サイトはできるだけ避ける

アパレル卸が卸売以外に、消費者向けのネットショップを運営していることがあります。こうしたアパレル卸から仕入れることは避けたほうがよいでしょう。なぜならアパレル卸が運営しているネットショップに対抗することが難しいからです。アパレル卸は卸業をできるほど商品が豊富ですから、それだけ直営のネットショップは規模が大きく、販売価格は安くなります。そんなアパレル卸から商品を仕入れようとしても、在庫や種類の規模が違ってきますし、直営のネットショップと同等の卸価格を提示してもらえるとは考えにくいです。したがってよほど大規模なECサイトを展開していない限り、そうしたネットショップに対抗することが難しいのです。 また自社でネットショップを運営しながら卸業もしているということは、自社のネットショップで売れない商品を卸売で他店舗に流しているということも考えられます。そうした商品を買ってしまわないように、どの商品をどこから仕入れるかは慎重に考えましょう。

成功しているネットショップに共通する4つのポイント

成功しているネットショップに共通しているポイントは4つあります。まず1つ目は、自分が心から好きになれる商品を置いているということです。安く仕入れられるから、世間で話題だから、といった理由で闇雲に商品を仕入れていても成功することは難しいです。世の中にはたくさんのアパレル商品がありますが、それらの全てが売れているわけではありません。ですからしっかりと売れるものを見極める必要があり、そこで重要になってくるのが自分が好きになれるかどうかという基準なのです。その基準を守っていればあなたの感覚に共鳴してくれる層が集まるほか、商品に一貫性が出てきて成功しやすいです。ポイントの2つ目は、トレンド商品も仕入れておくということです。これは1つ目とのバランスが大事です。やはり最初に客の目を引きやすいのはトレンド商品であり、また安定した売上を支えてくれるのもトレンド商品だからです。 3つ目は他店舗と差別化できる商品があるということです。他店舗よりも自分の店舗を選んでもらうためには、自分の店舗にしかない商品を置いておくか、安く売るかのどちらかが必要です。成功したいと思うならば、自分の店舗にしかない独自性を売りにしていきましょう。4つ目は在庫過多にならないように注意するということです。最初のうちはなかなか感覚が掴みにくいかもしれませんが、在庫が余ってしまっているという状況が最も経営的には苦しいです。自分の店舗の規模を大きく見積もりすぎないように、慎重に仕入れましょう。

オリジナリティを出すにはネットに加えてリアルな活動も必要

ここまでネットで安い商品を提供しているアパレル卸を利用する際の注意点について説明してきました。やはり多くの人が利用しているネット上のアパレル卸から仕入れた商品だけでECサイトを運営していくことは困難であると言えるでしょう。独自性のある店舗を作り上げるためには、展示会や見本市に出向いて商品を探すといったリアルでの発掘作業が大切になります。

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